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2007年8月12日 (日)

行動する動機はいつも、呪のしわざ?

 人間椅子の 『青年は荒野を目指す』 を聴いていると
すごく山の中を歩きたくなって、出かけてしまいました。
空は、一雨来そうな雨雲を遠くに見せてはいたけど、
横倉のあたりはまだ大丈夫そう、、、それに、横倉山でなら、
夏のサダチに降られてもいいな、、、と思ったりもした。

 車で横倉の山道を走っていると、眼下の向こうに見える山と川が、
太陽の光を弱めながら薄く覆った雲の下で、深い緑色を映していた。
横目で一瞬その光景を見たとき、

  ”この景色をたまらなく愛している、、”

と感じてしまった。
そのときかかっていた曲は、『猿の船団』 だったけど。
いや、だったけどと言うか、、かっこいい曲ですよね、、。

駐車場に着いて、身支度。捻挫予防の装具は今日は着けなくてもいいかな、、
と思ったけど、かむと嶽の登山道は降雨後、赤土に緑ゴケが乗っていることが多く、
下山時にスリップするとその拍子にまたクキッとやらないとも限らないので、
やっぱり着けて行くことにした。
駐車場からかむと嶽を見上げると、まだ雲に隠れてはいない。
北には青空も。遠くに重なる雲の隙間に、町並み。

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登り始めるとすぐに、汗が吹き出る。
ダンダラ坂を登って行くと、登山道の端から端へ、蜘蛛が巣を張っていた。
見ると中央に小さな渦巻き、そしてその中心に、小さな蜘蛛。
たぶん、今朝早くからせっせと糸を渡して、真ん中に陣取っていたのだろうけど、
ごめんね。潜ることも、跨ぎ越えることもできないから、切らせてもらい、、、。

「お疲れ様・・」のカンバンのある、水平な尾根に着き、見上げるかむと嶽は、
うー、やっぱり相変わらず雄々しいなぁ。
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だんだんお気に入りの景観になってゆく登山道を歩いていると、
不意に視界の片隅に、コバルトブルーの欠片が舞ったような気がした。
わっ、きれい。

アオスジアゲハだった。待って、飛ばないで。  お願いだから、、

1枚撮った。もうちょっと引き寄せて、、  と思っていると、ふわりっ、、、
飛んでしまった。   あー、、、   シャッターチャンスは一度きりかよ、、。

1149aosujiageha 

カメラを仕舞って、ほとほと歩く。今日は、歩く道すがら、
小さなセミが草叢で 「ジ、」 とか、「ミ、」 とか一声啼いて、バタバタと
慌てた風に飛び去っていく。 なぜ、ジタバタするのだろう。

大好きな岩場の道、 この、岩の色が好き。燻した鉄兜のような色。
細い鎖場の手前の岩の横から、いつものように大桐川を見下ろす。
今日も、水の色が濃いね。
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ふと、小さな茶色のチョウが、チラッと広げて見せた羽の色に、
また目の覚めるような鮮やかな色が見えた気がした。
目の前の草の中に止まっている。シジミチョウ系?
たたんだ羽の色は、やっぱり茶色だ。

見間違え?でもたしかに、、、あ、きれい!
1207murasakisijim ムラサキシジミ、ですか?
ステンドグラスのように鮮やかな紫と青が光る。
だけどとっさに写した写真の中の羽は、日の光を返して白っぽくて…。
もう一度、露出を変えて、位置をずらして、、とかやって構えようとすると、
無情にも、またしても飛んでいくチョウ。 ああ~、待って~、、、、、。
またもやシャッターチャンスは一度きりかよ~。

でも、腰に携帯蚊取り線香を燻らせて登っている私に、
そう長いことサービスしてくれるハズもないか、、と気づく。
諦めて、、細い鎖を手にして、青空を仰ぎながら、上へ上へ。

1209ksr_3 ここから見上げる青空が好き。

 鎖場の上に這い上がり、1212ksr
切り立った岩場の断崖に立つと、真っ青な青空に映えるかむと嶽が、、、
やっぱりかっこいい。
1212kmtd 

北側の狭い階段を上り、折り返しを登っていき、いつものように、
張り出した松の木で頭を打つ。
 「痛っ!」
と言って、 ああそうだったと思い出す。もしくは、あの木で頭打っちゃイケナイ、、
と思いながら頭を打つ。ここで私は、10回中8回ぐらいの割合で頭を打っていると思う。

そしてかむと嶽直下の鎖場。たくさん生えたケイビランに花が咲いている。
と思って撮ったら、もしかしてこれは花じゃなくて実?
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鎖場の横から常緑低木が枝葉を伸ばしていて頭と顔をシバかれそうだったので、
今日は捩らず巻き道を登ってかむと嶽へ到着。
今日はどしてもここで、祈りを捧げたかった。いや、祈りを押し付けたかった。
あくまでも、祈りは捧げるものだと思うが、あ~ぴょんが神サマの前で祈るとき、
いつも押し付けになっているような気がして、考えていた言葉を
引っ込めてしまったりする。
こんなのが、祈りと言えるのか。こっぱずかしい。

空の向こうに重なる雲の隙間を見通したくなるのはなぜ?
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さて、今日はここで引き返すつもりで来た。
ハンティングを被り直してストックを拾って、、、

 ついでだから、ちょっと上の岩場にも寄って行けば?

そんな囁きが聞こえたわけではないが、ふと、そんな気になった。
かむと嶽の祠の一段上の岩場は、細長くて平らな岩尾根になっていて、
木の間から北と南の両方が見える。
まあ、変わりばえはないのだろうが、何かがある”かも”しれない。
岩の段を登って岩尾根の上に足を乗せかけ、隅のまだら模様に目がとまった。

 「あっ、マムシ!」

ぼってりしたマムシが1匹、草の隅にいた。
あ~ぴょん、こんなにしょっちゅう山に行っているのに、
生きたマムシと遭遇するのは、実は今日が初めてだった。
アオちゃんやらヤマカガシやら、ジムグリやら、ホースみたいに真っ黒くて
太いヘビやらはすっかりお馴染みなのに、マムシにだけは(生きたのは)
出会っていなかった。毒があるからそりゃ恐いし、できたら遭遇したくないとは
思っていたけど、なぜか今日は、、ぜんぜん驚かなかった。
不思議と恐くもなくて、とりあえずシャッターチャンスを逃がさないように、1枚撮った。
でも顔が、写ってないか?
むこうもあ~ぴょんに気づいていて、少し様子を見たあと、照準を合わせるかのように
頭をこちらに向けて、首を縮めてピタッと止まった。臨戦態勢かー?

 「ちょちょ、、にいさんにいさん!」

なぜにいさんと、とっさに出てしまったかわからないけど、ついそう呼んでしまった。
メスである可能性はけっこう高いと思うけど。
出会ってギャーとか驚きはしなかったけど、むやみに近付くとやっぱり
危ないので、1歩下がる。でも足元は、段々の岩場。
でもこのまま撤収したくはないのよ。なかなかカッチョイイ、あなたの顔を、撮りたい。
だけど無情にも、デジカメのモニターには 「容量不足です」 の文字。
いらん画像を消している暇はない。とっさに携帯を取り出した。
カメラのボタンを押して、マムシを見ると、 あれ、いない。。。

草の横の、岩の後ろにでも隠れたのだろうか。もしかしたら、後ろでも念のため、
臨戦態勢は解いていないかもしれない。
やっぱ、深追いはしちゃいけないか。
ってことで、岩場から下りた。 やっぱしここでも、
シャッターチャンスは一度きりやったなー。

1235mms_2 苦手な人のために、サムネイル小さめにしました。
クリックすると大きく見えますが、嫌いな人はスルーしてください。
でも、模様、きれいだよ。頭は草陰に隠れています。(ムム、残念。。。)

なんかねー、下山しながら、

 「かむと嶽、やっぱ 好きだなー。」

と思い、同時に、自分のやるべき事も確認できたような気がして、
嬉しがりながら帰ってまいりました。
だけど、マムシ、いるんだねー。(いるよ、そりゃ。)
念のためスパッツ、履くべきか?と思いつつ履かずに登ったけど、
今度からどんな山でも履くことにしよう。


※タイトルの「呪」 は、「しゅ」 と読んでクダサイ。


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